インドネシア・バリ島沖でダイビング中の日本人女性7人が行方不明になった事故
18日に 残念ながら
遺体で発見された宮田律子さん(59)の夫稔さん(66)(大阪府)が取材に応じ、
「100回目の記念ダイビングだった」と、涙を浮かべた。 ・・・せっかくの記念が。
「妻は、今回のバリ島旅行をすごく楽しみにしていた。一緒に参加した人たちはダイビング仲間だった。
昨年はパラオのダイビングツアーにも参加した。バリ島は初めてで、100回目の記念ダイブにするつもりだった」
滞在先のバリ島のホテルで19日午前、稔さんはそう言って、すすり泣いた。
バリ島に近いレンボンガン島沖で7人が行方不明になった14日の夜、在デンパサール日本総領事館と
旅行会社から連絡を受け、17日早朝、娘とバリ島に着いた。
その日午後5人が救出されたが、 その中に律子さんはいなかった。
「妻もきっと生きているはずだ」と、期待が膨らんだ。 ・・・誰もがそう思いましたよね。
どこかに人影は見えないか、その日はチャーターされた船に同乗し、5人が発見されたペニダ島の
現場周辺で目を凝らした。
「はじめは5人が見つかったあたりばかりを見ていたが見つからなかった。
でもきっとその辺にいるんじゃないかという気がして、長い時間をかけて捜した」。
稔さんの顔は、 日焼けで赤くなっている。
18日夕方に女性の遺体が見つかったという連絡を受けた。
「妻かどうかわからないと思っていたが、 体の特徴を聞いて、妻なのだろうとわかった」
総領事館から受けた説明によると、7人は当初、一緒に海面を漂っていたが、救出された地元インスト
ラクターの古川さおりさん(37)が15日に救援を呼ぶためにグループを離れた。
その後、律子さんら 6人は、ペニダ島にたどり着き、みんなで岩場に上がろうとした。
4人が岩場に上がった。律子さんもはい上がろうとしたが、なかなか上がれなかった。
大きな波が打ち寄せ、律子さんは、もう1人の地元インストラクター高橋祥子さん(35)と一緒に沖に
流されていった。
その時、律子さんは岩場の4人に向かって、手を振った。稔さんは、こう思っている。
「さようなら、とみんなに言いたかったんだろう」・・・・・
本当に現地にいたらどんな思いだったのでしょうか?
ドラマのワンシーンでも見ているかのような場面ではなかったのではないでしょうか?
本当に自然の力は偉大ですが・・・こんな別れを作るなんて。